2017年春モデルブラビア「X9500Eシリーズ」を壁掛けして分かったこと
今回は、ブラビア「X9500Eシリーズ」の55V型を壁掛けしてみて分かったことをまとめてみました。
壁掛け前に、X9500Eシリーズについて少しだけ説明すると、X9500Eシリーズはブラビア2017年春モデルとして登場したモデルで、テレビの両側・下側に合計11個のスピーカーを搭載した、高画質と高音質を一台で楽しめることができるモデルになっています。
特に音質面では、ハイレゾ音源に対応しているので、他のブラビアとは一味違う音を楽しむことができます。
画面は4Kの高画質大画面で音質はハイレゾの組み合わせは、X9500Eシリーズを壁掛けにすることで本格的なホームシアタールームに1台で近づけることができるということです。
X9500Eシリーズは以前のX9350Dシリーズの後継モデルになっているわけなんですが、そのX9350Dシリーズは壁掛けして欲しいという依頼がすごく多いモデルでした。
それはテレビとして「高画質な液晶」と「高音質なスピーカー」がセットになっている点が、重視されているからだと思います。
その性能を引き継いでいる「X9500Eシリーズ」を壁掛けにしたいという方も多いと思うので、今回の記事で壁掛けをしたときのこだわり点や、ちょっとだけ気を付けて欲しい点を述べていこうと思います。
4K・HDR・ハイレゾ全部乗せ!「X9500Eシリーズ」レビュー【2017年春モデルブラビア】
目次
X9500Eシリーズの壁掛け前に気になったこと
サブウーファーの取り付け方法
サブウーファーについてですが、本来ならばテレビスタンドに取り付けて設置する仕組みになっていますが、壁掛けにする場合はテレビスタンドは当然外します。
そうなると「サブウーファーはどうなってしまうのか?」という点が気になりました。
この問題については、ソニーの壁掛け金具「SU-WL825」を使うことで解消されました。
この金具セットにテレビの裏面にサブウーファーを抱き込むことができる金具が同梱されています。
X9500Eシリーズの裏面に専用設計されている場所があるので、同梱されている金具を取り付けます。
画像でテレビの裏面から出ているケーブルとサブウーファーを接続して設置する流れになります。
サブウーファーをテレビと壁で挟まれて壊れないように、取り付け金具の先端はサブウーファーよりも飛び出た設計になっています。
テレビの大きさについて
X9500Eシリーズは他のブラビアと比べるとテレビ自体が奥行があって、かつ重たいです。
シリーズ名 画面サイズ(型番) |
本体重量 |
---|---|
有機EL A1シリーズ ・65V型(KJ-65A1) ・55V型(KJ-55A1) |
36.2kg(65V型)*1 25.0kg(55V型)*1 |
Z9Dシリーズ ・100V型(KJ-100Z9D) ・ 75V型(KJ-75Z9D) ・ 65V型(KJ-65Z9D) |
118.6kg(100V型)*2 41.3kg( 75V型)*2 32.0kg( 65V型)*2 |
X9500Eシリーズ ・65V型(KJ-65X9500E) ・55V型(KJ-55X9500E) |
43.3kg(65V型)*2 32.7kg(55V型)*2 |
X9000Eシリーズ ・65V型(KJ-65X9000E) ・55V型(KJ-55X9000E) ・49V型(KJ-49X9000E) |
22.0kg(65V型)*2 16.9kg(55V型)*2 12.6kg(49V型)*2 |
X8500Eシリーズ ・75V型(KJ-75X8500E) ・65V型(KJ-65X8500E) ・55V型(KJ-55X8500E) |
34.1kg(75V型)*2 21.0kg(65V型)*2 18.6kg(55V型)*2 |
*1:スタンドを含めた重量です。壁掛けするときに外せないため。
*2:スタンドを含まない重量です。壁掛けするときに外せるため。
シリーズ名 画面サイズ(型番) |
本体奥行 |
---|---|
有機EL A1シリーズ ・65V型(KJ-65A1) ・55V型(KJ-55A1) |
8.6cm(65V型/55V型共通) |
Z9Dシリーズ ・100V型(KJ-100Z9D) ・75V型(KJ-75Z9D) ・65V型(KJ-65Z9D) |
9.8cm(100V型) 7.8cm(75V型/65V型共通) |
X9500Eシリーズ ・65V型(KJ-65X9500E) ・55V型(KJ-55X9500E) |
12.7cm(65V型/55V型共通) |
X9000Eシリーズ ・65V型(KJ-65X9000E) ・55V型(KJ-55X9000E) ・49V型(KJ-49X9000E) |
6.0cm(65V型/55V型共通) 6.2cm(49V型) |
X8500Eシリーズ ・75V型(KJ-75X8500E) ・65V型(KJ-65X8500E) ・55V型(KJ-55X8500E) |
5.3cm(75V型) 4.4cm(65V型) 5.7cm(55V型) |
X9500Eシリーズはブラビアの中でも大きい(奥行・重量を含めて)です。
ここまで大きいと壁掛けしたときの見栄えを気にしてしまいそうですし、壁に掛かった後の壁の耐久性が気になってしまいがちです。
壁の耐久性に関しては、約500kg耐荷重のあるジャストップ工法で問題はありません。
ただし奥行に関しては、12.7cmあるので壁掛け後の美しさは薄型モデルには、ちょっと敵わないかもしれません。
ですが、ここまで大きいX9500Eシリーズをソニーの金具「SU-WL825」で取り付けた場合は、左右の角度調節も容易に行えることが壁掛けするメリットと言えます。
テーブルトップで置いた場合、その大きさゆえに設置後のメンテナンス(掃除など)が大変ですし、地震や接触による転倒がとても危険です。
大きいモデルだからこそ、壁掛けにすることで生活において大事なものが得られるということを強く感じられます。
実際の壁掛けについて
先ほど述べたとおりにサブウーファーを取り付けた状態で、今度はテレビの裏面に壁掛けするための金具を取り付けていきます。
画像では、テレビ裏側上部に「黒い丸型の金具(プーリー)」を2つ取り付けています。(画像中:黄色の〇)
ここで注意点ですが、55V型の場合は画像内の右側に置いてあるカバーを外さないと「黒い丸型の金具(プーリー)」を取り付けられないということです。
画像内の右側に置いてあるカバーはテーブルトップで設置の場合は、テレビ裏面を美しく見せるために必要ない場所を隠すものになっています。
X9500Eシリーズの場合は、テレビ側の金具取り付け位置は上部になっているので、カバーで金具取り付け箇所は隠されています。
最初気付かずに、大変な思いをしましたので(笑)。ちなみにテレビ側の金具はここまでで終了です。
次は壁側に取りつける金具を施工していきます。
この金具は、左右の角度調節と前後への伸縮を可能にしている金具です。
その動きによってサブウーファーも同時に取り付けられる点と、シチュエーションに応じて大きいテレビなのに角度を簡単に変えられるという点を実現しています。
壁掛け金具を取り付けたので、いよいよテレビを掛けていきます。
壁側に取り付けた金具のアーム部の先端に、テレビの裏側へ取り付けたプーリー部分を掛けられるようになっています。(画像中:白い〇)
主にテレビを支えているのは、画像のアームになっているところですね。
プーリーの溝にきっちりと収まる構造なので、取り付け後はしっかりと固定されています。
壁掛け後のイメージ
カトーデンキ内に展示されている「X9500Eシリーズ」です。
施工後はこういったイメージになります。
今回は壁が補強されているので、ジャストップ工法は使用せずに壁掛け金具をそのまま取り付けて施工しています。
補強されていない壁へは、ジャストップ工法を使うことで壁掛けすることが可能です。
X9500Eシリーズのように重さや大きさがあっても、ジャストップ工法は耐荷重500kgまで高める技術です。
ご自宅の壁が事前に補強されていなくても、ジャストップ工法を使えば問題なく壁掛けすることができます。
壁の素材によって施工方法が異なったり、ジャストップ工法を使うことができない場合があります。
コチラから確認することができます。
そうだ!壁掛けテレビにしよう!
X9500Eシリーズ 55V型の壁掛けで気付いたこと
X9500Eシリーズの55V型を壁掛けして最初に気付いたことは、「取り付け金具の位置が高い」という点です。
テレビ枠上部のほぼ後方の位置に、金具の上部がきています。
正面やや下から映像を見るなら、金具は視野に入ってきませんが、同一の高さから見たり立ち上がったときにさりげなく金具が上から見えてしまいます。
この見た目は、個人差はあると思いますが、個人的には少し残念な印象でした。
ちなみに55V型の場合は、テレビの裏側にプーリーを取り付ける際にカバーを外したことで、テレビの上部から壁に掛ける仕組みになっています。
しかし65V型では、テレビ裏面のカバーを取り外すことはないので、55V型のようにテレビ上部から壁掛けするという仕組みではありません。
テレビの中心から少し上のところへプーリーは取り付けますが、テレビのインチが大きくなるので、65V型の場合は画面の上から覗きこまなければ金具が見えることはありません。
また今回使用した金具の場合、テレビ側の金具「プーリー」は決められた場所へ掛けるだけなので、高さ調節は不可能です。
テレビの高さ調節は、壁掛け金具自体の高さによって決めることになります。
汎用タイプの金具では、テレビ側の取り付け金具を少しなら高さ調節することができます。
X9500Eシリーズを壁掛けの場合は、サブウーファーのこともあるので今回の専用金具を選んでください。
専用金具でないと、壁掛けしたときにサブウーファーがうまく収まらないので、壁やテレビにダメージを与えてしまう可能性があります。
X9500Eシリーズの壁掛けはこんな方にピッタリ
X9500Eシリーズを壁掛けにすると、テーブルトップでは味わうことのできないこともあるので、以下のことを考えているなら壁掛けにしてみるのがオススメです。
- 高画質な映像とハイレゾの高音質さに魅力を感じながら、部屋に高級感も出したい(欲張りです(笑))
- テレビが大きいし、重たいから設置後の掃除をラクにしたい
- 省スペースに設置してコンテンツを楽しみたい
「贅沢な欲望」と思いながらも、きっと求める方ならこれぐらいは欲張ってしまいますよね(笑)
高画質さで選ぶなら、「有機ELテレビ・A1シリーズ」「Z9Dシリーズ」「X9500Eシリーズ」はブラビアの中でも、4K高画質プロセッサー「X1 Extreme」搭載しているモデルです。
X9500Eシリーズの場合は、標準で11個のスピーカーを搭載して音質もハイレゾに対応したモデルですから、X9500Eシリーズをそのまま置いただけでも視聴環境の向上は大きくなります。
ただソニーのホームページでは、「ソニーが定めるハイレゾ音質を楽しむには、専用のスタンドで設置してください」ということが書いてあります。
これは、テーブルトップのときにハイレゾを楽しめるってことと認識してしまいそうですが、実際に壁掛けにしてハイレゾ音源を再生してみても体感では、ほとんど変わりませんでした。
(と言っても、やっぱり気になるという方はテーブルトップで設置するのがよさそうです。)
やはり、壁掛けにすることオシャレさも増して、映像を楽しむ気分(満足感)もテーブルトップで感じていたものよりも「上」だと感じてしまいます。
高画質・高音質を楽しむことにプラスして、高級感も演出するにも「壁掛け」は最適です。
X9500Eシリーズの大きさと重さでは、テーブルトップで設置する場合に、そのあとのメンテナンスが大変になってしまうかもしれません。
今回の記事内でも話したように、X9500Eシリーズはスピーカーが搭載されていることで、テレビの重量・テレビサイズが他のブラビアに比べて大きくなっています。
なので、テレビの裏側を掃除したり、移動させて掃除したりという場面で大変さを感じてしまうかと思います。
また、重たいので掃除中に物が当たって転倒させてしまうのも、危険です。
そういった面でも、テレビを壁掛けしておけばメンテナンスはラクになるし、安全へも配慮できます。
壁掛け自体が「省スペース化」という役割を持っています。
特にX9500Eシリーズはブラビアの中で大きいサイズのモデルなので、壁掛けにして省スペース化をはかるということもオススメです。
テーブルトップでは、テレビ台を設置するので、奥行や横幅を多く取ってしまう場合が多いですが、壁掛けにすればそれらを置く必要がなくなってスッキリします。
あとブルーレイレコーダーやゲーム機ってなんとなく「テレビとセットなもの」と思って近くに設置してないですか?
壁掛けにしてときに、接続ケーブルに余裕さえあればブルーレイレコーダーなどの周辺機器はテレビを正面に見て、横の壁に棚を置いたりすればそこに設置できたりもします。
これでテレビを視聴するときは、邪魔にならないので映像への入り込みも違いますし、テレビ周りをスッキリとさせることができます。
もちろん、テレビからのケーブルは壁の中に隠ぺい(壁内配線)することができるのも壁掛けにする魅力の一つです。
テレビを壁掛けにすることで、周辺機器を配置変えができたり、ケーブルを隠すことができてトータル的に考えると、省スペースにテレビを設置できるようになりますよ。
X9500Eシリーズの場合は大きいサイズなので、壁掛けにすることでこういった大きな恩恵を受けていると強く感じることができます。
まとめ
今回はX9500Eシリーズの55V型を壁掛けして、分かったことをまとめてみました。
X9500Eシリーズの場合は、テレビのサイズが大きくて重量があるモデルなので、壁掛け金具も専用のものを使いました。
標準でサブウーファーが付いているので、専用金具でないとうまくテレビの裏側に抱き込ませることができないかもしれないので、注意が必要ですね。
また55V型の場合は、専用の取り付け金具では、金具部分が若干見えてしまうのも認識しておく必要があります。
施工する私たちとしては、
- 見えてしまうレール部分に目隠しを用意する
- 取り付け位置を高くして極力見えないように工夫する
などを検討しています。
X9500Eシリーズを気に入ってしまった場合に設置方法で悩んだ場合には、この記事を参考にして壁掛けを検討されてみてはいかがでしょうか?
4K・HDR・ハイレゾ全部乗せ!「X9500Eシリーズ」レビュー【2017年春モデルブラビア】
愛知・岐阜・三重でテレビの壁掛け工事やってます。
テレビの壁掛けは「空間」と「安全」への投資です。

オシャレな空間を演出し、地震にも強くなる。
掃除もしやすい上に、小さいお子さんやペットがうっかり倒してしまう心配もありません。
一石二鳥にも一石三鳥にもなるのがテレビの壁掛けです。
カトーデンキはテレビの壁掛けをオススメしています。
東海三県にお住まいの場合は、カトーデンキにぜひご相談ください!
壁掛け工事の流れや料金表、よくある質問などについては「詳細ページへ」からご覧ください。
2017/07/13