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NHKが思い描くテレビの未来から考える「テレビの買い替え時期」

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↑Focusにピントが合ってないという皮肉。

カメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+2015」に行ってきました!

NHKのスーパーハイビジョン(8K)の特別展示があり、NHKの技術者の方にお話をうかがうことが出来ました。

撮影禁止だったので、8Kテレビの写真はありません。
パネルはシャープでした。

NHKが8Kを研究する理由や、そもそもなぜ8Kを開発していくのかということがわかると、液晶テレビを購入する際に参考に(!?)なるかもしれません(笑)

まずは、NHKがどういう計画・方向性で開発しているのかを確認します。

NHKのテレビ開発ロードマップ

NHK技研 R&D No.135 (2012.9)にある「2012〜2014年度 NHK技研3か年計画」によると、

ハイブリッドキャスト(2013年)

スーパーハイビジョン(8K)(2020年ごろ)

空間像再生型立体テレビ(2030年ごろ)

ということが書かれています。

空間像再生型立体テレビというのを覚えておいていください!(後ほど説明します。)

というのもNHKは、空間像再生型立体テレビを実現するひとつのステップとしてスーパーハイビジョンを考えているからです。

NHKが8Kを研究開発する理由

ソニーを含め、テレビをつくっているメーカーは、現在4Kテレビを主流に製品開発をしています。

ところが、NHKは4Kを飛び越えて、8K放送の研究開発をしています。

なぜ8Kかというと、家庭向けのテレビの大きさだと、8K以上の画素は必要ないからです。
これには、視聴距離が関係してきます。

視聴距離については、最適なテレビサイズの選び方という記事で説明しています。

解像度と視聴距離の関係

この距離までなら近づいても画素ひとつひとつは見えないので、綺麗な映像を楽しむことが出来ますというのが視聴距離です。

視聴距離は、テレビの高さと解像度からだいたいの目安を計算できます。

解像度 縦寸法の何倍か? 高さ115cmの場合(85インチ相当)
フルハイビジョン 3倍 345cm
4Kテレビ 1.5倍 172.5cm
8Kテレビ 0.75倍 86.3cm
16Kテレビ 0.38倍 43.7cm

上の表は、解像度と視聴距離の関係性を表にしたものです。

フルハイビジョンの場合は、テレビ画面の縦の長さの3倍離れた場所が一番近づける距離(視聴距離)ということです。

表を見てもらうとわかるとおり、85インチの16Kテレビの場合、43.7cmまで近づいても画素がわからないということです。

家庭向けのテレビは、8Kまでで十分ということが言えます。

もしも16Kテレビなんてものが登場した場合、85インチのテレビを40cmの距離で視聴すると、画素が見える可能性が高いですが、画素の前に画面の端が見えない可能性があります(笑)

8K映像を4K映像にするのは出来る

NHKの方のお話では「8K映像を4K映像や2K映像に変換するのは出来るので、家庭向けの限界と考えられる8Kから研究を始めた」ということでした。

撮影機材の関係があるので、放送局視点では、4Kを飛ばして一気に8Kのほうが良いようです。

4K対応のカメラ、モニターなどを買ってから、8K対応のカメラ、モニターを買うことになるより、最初から8Kでそろえるほうが節約になります。

そして、8K放送の技術は、未来のテレビ「空間像再生型立体テレビ」の基礎研究とも言えます。

次は空間像再生型立体テレビについて説明します。

空間像再生型立体テレビとは?

自然な立体を映し出すテレビです。
メガネは不要です。

空間像再生型立体テレビはメガネ式の3Dとは全然違います。

メガネ式の3D映像は、2次元の映像が並んでいる飛び出す絵本のようなイメージですが、空間像再生型立体テレビによる立体映像は、まさに立体の映像です(どういうこっちゃ)。

テレビの中に立体があるように見えます。

右から見たら右側が見えますし、左から見たら左側が見えます。

空間像再生方式には、ホログラフィー方式とインテグラル方式があるそうですが、インテグラル方式について書きます。

インテグラル立体映像はデータ量が膨大に

1画素に、いくつもの視点からのデータを入れる必要があるため、映像のデータ量が大きくなります。

画素数からデータ量を考えると、フルハイビジョンの16倍が8Kなので、単純計算で、16個のフルハイビジョン映像で1つの立体映像を作ると、8Kと同じデータ量になりそうです。

ちなみに、インテグラル立体映像は、1つのカメラで撮影します。
1つのカメラだと1視点ということになりますが、撮影するものとカメラの間に、いくつかの小さいレンズを置くことで、レンズの数だけ視点を増やすことができます(格子状に仕切るイメージです)。

この時、撮影カメラの解像度が低いと、1レンズに割り当てられる解像度も少なくなってしまうので、完成する立体映像の解像度も悪くなってしまいます。

NHKが解像度を上げていく研究開発をしていたのにも、自然な立体映像への布石と考えられます。

ソニーの超短焦点プロジェクターと組み合わされば、まさに未来と言えそうです。

立体映像に興味がある人向け!オススメ買い替え時期

難しい話はここまででおしまいです!(笑)

ここからは、以下の前提に沿って話をすすめます!(笑)

  • テレビの寿命は約8年。
  • 空間像再生型立体テレビが2030年に完成する。
  • 空間像再生型立体テレビに興味がある人

2015年にテレビを買い替えると、空間像再生型立体テレビに買い替えるタイミングが来るかもしれません。
つまりこういうことです。

2015年→2023年→2031年(空間像再生型立体テレビ!)

東京オリンピックは4Kまたは8Kで楽しみたいですね。

ブラビアの比較は、ブラビア仕様一覧表!(並べ替え可)【2015年春モデルブラビア】で比較できます。
ブラビアのサイズラインナップ(2015年度ver)

NHKの人いわく、8K試験放送の時(2016年)に、一般向けに8Kテレビが販売されている可能性は低いのではないかと言ってました。

一般家庭に8Kテレビがなくても、テレビ局側でノウハウやデータを取得するために試験放送は行われます。

あと、テレビがなんでもかんでも8Kになるわけではなくて、画面サイズによって住み分けが行われるだろうということも言ってました。

試験放送時に8Kテレビが登場していないという話は「そうなのか・・・」と思ってしまいましたが、画面サイズによって解像度は住み分けされることについては、全く同意見です!(笑)←乗っかっただけだがね!

NHK名古屋でスーパーハイビジョンを見てきました。
↑少しずつ現実に近づいています。

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      2016/10/14

 - テレビを選ぶポイント