最適なテレビサイズの選び方
新たにテレビを購入する際に、出来るだけ大きな画面で見たいと思う方が多いかもしれません。
しかし、いくら予算があって大きなテレビを買っても、部屋の大きさにあったテレビでないと、テレビが近くなり、見えづらかったり、映像が粗く感じたりします。
逆に小さいと、いくら画質が良くなっても迫力に欠けてしまって「もう少し大きいサイズにすれば良かったな・・・」と購入後に後悔する事もあります。
出来るだけテレビのサイズ選びに失敗しない様に、テレビを購入する時のサイズの選び方や注意点についてご紹介します。
サイズを考える際に重要なのが「視聴距離」です。
ですので、まず、視聴距離について簡単に説明します(ご存知の方は次の画像がある項目まですっ飛ばしてもらって構いません)。
視聴距離について
テレビの大きさと解像度によってどれくらいの距離まで近づいてもざらつかない(画素が見えない)かというのを表した数字が「視聴距離」です。
この距離までなら近づいてもらってもテレビは力を発揮できます!という距離と言えるでしょう。
テレビとの位置関係が「視聴距離」より近い場合、画素が見えてしまい、映像がざらつくように感じてしまいます。
例えば「視聴距離」がだいたい1.8mのテレビを、1.8mより近い、1.5mくらいのところで視聴すると、ところどころ映像が粗く感じる場合があります。
高画質をうたった大きなテレビを購入したは良いものの、映像が粗くなってしまってはもったいないので「視聴距離」に注意したほうが良いということです。
ちなみに視聴距離は、「この距離で見てください」という数字ではないです。
個人的な感想を述べるなら「視聴距離」ぴったりで視聴すると、少し近いかなと感じます(迫力はありますが(笑))。
テレビとの距離関係が近いと良いこと
テレビとの距離が近いと、視野に占める映像の割合が大きくなります。
迫力という点から考えれば、テレビ画面が大きくなったのと同じ効果が期待できます。
映画やドラマを迫力ある映像で鑑賞したいなら、テレビの「視聴距離」と同じかなるだけ近いところから視聴するのが良いです。
自分の部屋に合うのは何インチ?
テレビを置く位置と視聴する場所の位置関係を考えて買うと間違いが少ないです。
フルハイビジョンテレビの場合、テレビ画面のタテ寸法の約3倍が「視聴距離」の目安になります。
なので、タテ寸法の約3倍以上離れて見る必要があります。
理由としては、近すぎると映像の粗さが目立つ(画素が見えてしまう)ことがあるからです。
離れて見る分には、画素が見えることはないので、問題ありません。個人の好みと言えます。
例えば、テレビのタテ寸法が約46cmのフルハイビジョンテレビなら46cmの3倍の1.4m以上離れて見る必要があるという事になります。
ブラウン管テレビからの買い替えの場合
かつてのブラウン管テレビは走査線数525本をインターレース(間引き走査)して2回に分けて画像にしていたため、近くで見ると画像の粗さが目立ってしまいました。
この時代のテレビは、タテ寸法の5倍離れて見るよう推奨されていました。
それに比べ、フルハイビジョンなら縦1080画素を一度に描写(プログレッシブ方式)します。
そのためブラウン管テレビより近くで見ても粗さが無くなりました。
1080pや720pといった数字を見たことはないでしょうか?
ビデオカメラの録画品質やYoutubeの画質設定などにあります。
数字の末尾についている「p」はプログレッシブ方式を示しています。
ブラウン管からの買い替え適正サイズは?
ブラウン管テレビと比べ、現在の液晶テレビは高精細になり「視聴距離」が近くなりました。
ブラウン管テレビからフルハイビジョンテレビに買い替える場合は、ブラウン管のサイズ+10インチ~+15にするとちょうど良いサイズになります。
ちょうど良いサイズになるというのは、買い替え前と買い替え後のテレビの位置関係が同じ場合です。
同じインチサイズのテレビを買うのは?
「今置いてあるテレビと同じインチサイズのテレビを購入すれば良いかな?」と考えてらっしゃるかもしれません。
この辺りは、テレビに対する考え方もありますが、同じインチサイズのテレビを購入して、同じ場所に置くと、かなり小さく見えることがあります。
というのも、昔と比べてテレビのフレームがかなりコンパクトになったので、同じインチサイズのテレビだと、画面サイズは一緒なのに、一回り小さくなってしまうことがあるからです。
特に、だいたい7年以上使用しているテレビを買い替える場合はインチサイズを大きめ(+15インチ~)で検討したほうが、実際に置いてからガッカリするということはないです。
フルハイビジョンテレビ部屋別オススメサイズ
フルハイビジョンテレビの適正サイズを部屋の広さから考えると以下のようになります。
- 10畳以上だと55V型
- 8畳~10畳だと46V型
- 6畳~8畳だと40、42V型
- 4.5畳~6畳だと32V型
一般的に部屋の大きさからテレビの大きさを出すと上記が適正のサイズとなります。
ただ、このサイズはあくまで目安です。
後にも書きますが、部屋とのバランスや、用途、フルハイビジョンか4Kテレビかによってサイズを増減させるのが大事です。
4Kテレビだと、視聴距離が短くなるので、フルハイビジョンテレビよりも大きいインチ数のテレビを買っても大丈夫になります。
4Kテレビを購入する場合
4Kテレビを購入される方は、フルハイビジョンのサイズの選び方と少し変わってきます。
なぜならフルハイビジョンテレビより4倍解像度が高く、視聴距離が約半分になっているからです。
4Kテレビの視聴距離はどれだけとればいいのか?
ソニーの4Kブラビアの場合は、テレビのタテ寸法の約1.5倍以上離れての視聴を推奨しています。
つまり、フルハイビジョンテレビの半分の距離になります。
65V型だと約1.2メートル、85V型だと約1.6メートルの視聴距離でも、綺麗な映像が見られます。
4Kテレビの場合は視聴距離を取りづらい部屋でも、大迫力の大型テレビを十分に楽しむ事が出来ます。
関連記事
ブラビアの視聴距離を計算して表にしました。
ブラビアの視聴距離一覧表(2015年2月ver)
少し情報が古くなってしまいましたが、解像度とサイズが同じならだいたい視聴距離は同じになるので、目安として使えます。
テレビを置く場所がすでに決まっている場合の簡易計算ツール作りました。
テレビを置く場所と視聴する場所が決まっている場合、視聴距離を測ることができますよね?
テレビと視聴する場所の間の距離を入力すると、買わないほうが良いテレビサイズを計算してくれる簡易ツールを作りました。
テレビと視聴位置の距離で買っちゃいけないテレビサイズの目安がわかるツール
フルハイビジョンテレビの場合と4Kテレビの場合の買わないほうが良いテレビの大きさを計算してくれます。
ただ、2m程度の視聴距離がとれれば、だいたいの液晶テレビを置くことができます。
上記のツールは律儀なので、視聴距離によっては、世の中に存在しないような巨大なサイズを提示してくる場合がありますが、多めに見てください(笑)
大型テレビを買う場合の落とし穴
4Kテレビだと視聴距離が近くて済むので、フルハイビジョンと比べて大型のテレビを置くことができます。
注意したいのは、部屋の広さや家具との調和です。
「フルハイビジョンテレビの部屋別オススメサイズ」の項目でも、部屋の広さから一般的なテレビの大きさをオススメしましたが、すべての場合に当てはまるとは言えないからです。
自分のライフスタイルと家具の配置も考えよう!
8畳の部屋だと、フルハイビジョンの46V型でも視聴距離からすると十分見られますが、部屋の形や家具の配置、テレビを置く場所と視聴する場所の関係によっては、十分な視聴距離がとれない場合や、テレビ台に置けない場合があります。
十分な視聴距離がとれない場合の対処法は大きく分けて以下の二つです。
- インチサイズを下げる
- フルハイビジョンではなく、4Kテレビを検討する
メーカーや量販店が推奨している型式だけで選ばずに、視聴距離を中心に、家具の配置やテレビ台の大きさなどを考えてサイズを検討するのがベストです。
どうやって部屋に合ったサイズを検討するか?
アナログですが、メーカーのホームページやカタログで気になっている型式のタテヨコ寸法を確認し、新聞紙や段ボール、厚切りの紙などで実際の寸法に切って部屋に置いてみるという方法があります。
特に、テレビサイズを大きくしようと考えている方にはオススメです。
これで自分の部屋にサイズが合っているか確認をしてみると失敗なく選べると思います。
工作が面倒な方にオススメの方法は、新聞紙やA4用紙などを利用する方法です。
新聞紙の見開き(2ページ分)の大きさだと、40インチの液晶テレビより少し小さいくらいです。
55インチのテレビの画面サイズはA4用紙のタテ約4枚分くらいの横幅があります。
以前のテレビよりも、現在の液晶テレビはベゼル(画面の縁)が狭くなっています。
場合によっては、画面のインチ数が大きいテレビを選んだのにテレビが今までよりも小さくなるといったことが起きることもあります。
なので、画面サイズは大きめにしておいた方が満足度は高くなると思います。
本体が以前より小さくなったと思ってしまうと結構ガッカリするので注意です。
用途によるサイズの増減
テレビに迫力を求めるのかどうかという点で、オススメするサイズは変わってきます。
目安より大きめのテレビを検討したほうが良い場合
- 趣味の部屋に置く
- スポーツ観戦が好き
- ドラマ・映画・アニメ鑑賞が好き
- ビデオ配信サービスをフル活用したい
10万本以上のコンテンツから4K動画配信まで!動画配信サービスのまとめ
上記のどれかに当てはまる方は、大きめのテレビ(目安+10インチ~)を検討しても良いかもしれません。
理由は、映像の迫力です。
10インチ違うだけで、画面から受ける迫力は全く違います。
例えば、55インチと65インチのモデルには大きな価格差があります。
文章で説明しずらいのですが(実力不足)、ソニーストア名古屋などにお客様をご案内して見比べていただくと、55インチを考えていたお客様も悩まれだすことが多々あります。
それくらいインパクトが違うということをお伝えしておきます。
最適なテレビサイズを選ぶ!のまとめ
視聴距離は、フルハイビジョンテレビの場合はタテ寸法の3倍以上、4Kテレビの場合はタテ寸法の1.5倍以上が目安になります。
フルハイビジョンテレビや4Kテレビは決して安い買い物ではない(以前のテレビと比べるとだいぶ安くなりましたが)ですし、購入してから数年間の付き合いになる物なので、視聴距離やインチサイズなどに注意して後悔の無いように選びたいところです。
サイズが決まったら「どういうブラビアがあるのか」「どれとどれを比較すれば良いのか」カタログや下の一覧を見て概要を把握してみてください。
2017年春「ブラビア」サイズ別ラインナップ
サイズ別オススメシリーズ
55インチ以上
4Kテレビ
A1シリーズ(55インチ、65インチ、77インチ)
ソニーから4K有機ELテレビが登場!ブラビア「A1シリーズ」レビュー【2017年春モデルブラビア】
Z9Dシリーズ(65インチ、75インチ、100インチ)
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32インチ~50インチ
4Kテレビ
X8000Eシリーズ(43インチ、49インチ)
部屋に合わせてカラーを選べるブラビア「X8000Eシリーズ」レビュー【2017年春モデルブラビア】
フルハイビジョンテレビ
W730Eシリーズ(32インチ、43インチ)
フルHDモデルの新機種。W730Eシリーズ登場!W730Cシリーズとの違いは?
愛知・岐阜・三重でテレビの壁掛け工事やってます。
テレビの壁掛けは「空間」と「安全」への投資です。
オシャレな空間を演出し、地震にも強くなる。
掃除もしやすい上に、小さいお子さんやペットがうっかり倒してしまう心配もありません。
一石二鳥にも一石三鳥にもなるのがテレビの壁掛けです。
カトーデンキはテレビの壁掛けをオススメしています。
東海三県にお住まいの場合は、カトーデンキにぜひご相談ください!
壁掛け工事の流れや料金表、よくある質問などについては「詳細ページへ」からご覧ください。
2017/07/27